＜STORY23＞

年々厳しくなる排出ガス規制は、マフラーメーカーにとってもなかなか頭の痛い問題です。

もちろん、ユーザーのみなさんに安心して装着して楽しんでいただくために、排ガスと騒音規制に対応するのは当然のことで、どんなに厳しい規制値であろうとしっかりクリアして、そのうえでスタンダードを超えるパワーと乗り味を実現するためにアールズ・ギアのスタッフは一丸となって日々、努力を続けています。

たとえば、2021年3月に登場したホンダ・CB1300シリーズ（型式が8BLで始まるモデル）用のフルエキゾースト。

もともと、CB1300シリーズが搭載する水冷4気筒エンジンのルーツは1987年に登場したCBR1000F。CBシリーズの初代となるCB1000 Super Fourは、そのCBR1000Fのエンジンをツインショック装備の車体に搭載して1992年にデビューしたのでした。

その後CB1300にバージョンアップされ、ホンダの旗艦ネイキッドとして多くのユーザーに愛されてきましたが、現在のFI仕様の1300ccに変更後でも20年も前に設計されたもので、さまざまな電子デバイスが加えられてきはしたものの、最新のエンジンに比べるとエンジン自体の排ガス浄化性能には限界があります。メーカーは、排ガスをクリーンにする触媒の容量を増やすなど、あの手この手で最新の排ガス規制に適用させているのです。

エンジンから発生した排ガスをただクリーンにするだけなら、触媒を増やすなどすればマフラーメーカーでも対応可能なのですが、やみくもに触媒を増やすだけでは理想の性能、及び軽量化などにデメリットが生じるため、マフラー本体での燃焼効率をアップさせ、そののちに必要な量（数）の触媒を装着して規制をクリアさせ、スタンダードを上回るトルク＆パワーを出して、さらに軽量に仕上げていきます。

アールズ・ギアもテスト開発を重ねて来て、この度ついに「8BL」モデルのCB1300用フルエキゾーストが排ガス試験に合格してすべての開発作業が完了しました。

21年モデル以降のCB1300には、これまでスリップオンマフラーしか存在していなくて、アールズ・ギアでもスリップオンマフラーを購入したお客さまから「本当はフルエキが欲しかった……」という声をたくさんいただいていました。

現行のCB1300シリーズに乗るお客さまには長らくお待たせしてしまいましたが、ついにワイバンクラシックR フルエキゾーストをお届けできることになりました！

また、同じタイミングで～20年モデル用マフラーも新開発。各年式用にワイバンクラシックR フルエキゾースト マフラーをご用意いたしましたので、こちらもご参照ください。

最新排ガス規制適応モデルは、型式が8BLから始まります

このCB1300のように、国内モデルの場合は2021年頃から最新排出ガス適用モデルがリリースされ始め、2022年11月1日移行生産分のモデルすべてに最新排ガス規制が適用されています。ご自分のバイクが最新の排ガス規制適用モデルかどうかを見分けるには、車検証の型式の欄にある番号をご確認下さい。

写真の赤で囲んだ部分に記載された英数字が「8BL」で始まっているのであれば、最新排ガス規制適用モデル。それ以前の「2BL」で始まる機種に対応したマフラーでは車検に通りませんのでご注意を。

CB1300と同様、カワサキの超人気モデルであるZ900RSシリーズの「8BL」モデル用マフラー・ワイバンクラシックRフルエキゾーストも新たにラインナップしましたので、こちらもぜひご検討ください。

またカワサキのNinja1000R用最新型式「8BL」モデル用マフラーも、現在、チタンフルエキゾーストを鋭意開発中ですので今少しお待ちください。

＜STORY24に続く＞