PROFILE

r’s gear 代表 樋渡 治

自らが楽しい、気持ちいいと思えるマフラーを開発&製作するには、様々な状況にどのようなパワー特性がフィットするのか、それを走ることで身体に叩き込んでいかなければなりません。愛車BMW R1200GSアドベンチャーの走行距離は年間2万キロを超え、開発車両の素性を知るためのテストを兼ねたツーリングや街乗りも随時行っています。

レーシングライダーとして全日本やWGPに参戦、またケビン・シュワンツのRGV-Γの開発ライダーも務めました。その経験と現在のツーリングライダーとしての視点を、マフラーやその他の製品開発に、積極的に活かしています。

美しさや軽さだけではない、乗って楽しいマフラーをつくりたい。「どうしたらもっと気持ちよく走れるのか」「どうしたらもっと疲れずに走り続けられるのか」「思い通りに操るためには……」

パワーは出せるだけ出す。でも、それだけではないのです。もっともよく使う低中速域でスロットルを開けやすいこと、そして音質も大切です。オートバイは常にライダーがコントロールしているもの。だからライダーの意図に忠実な出力特性が得られれば、楽しく、安全に、快適に走れます。マフラー交換で愛車が軽くなり、スロットル操作に忠実なキャラクターに変われば、オートバイはもっと楽しくなる、もっと好きになれる。私もひとりのオートバイ好きとして、皆様に満足していただける物づくりを行っていきたいと思っています。

プロライダー時代の経験が製品に活きる

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製品開発は自ら納得がいくまで走り込む

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BIOGRAPHY

1957年
宮城県仙台市に生まれる。16歳で周囲の影響でバイクに乗り始める。
1978年
20歳でロードレースを始める。TZ250で地方選手権にエントリーし、デビュー戦で優勝。この年、13レースに出場し、2位1回、1度転倒リタイアした以外は、全て優勝。
1980年
国際A級に昇格。周囲の勧めでロードレースの本場である、鈴鹿に拠点を移す。
1982年
プライベーターとして全日本GP250などに参戦していたところ、モリワキレーシングから声がかかり鈴鹿8耐に出場。以降、同チームからTT-F1にエントリー。
1983年
モリワキレーシングから全日本GP250に参戦。この年は、ポイントランキングでトップ争いを展開。年間ランキング2位を獲得。
1984年
ホンダの新型市販レーサーRS250の開発に携わる。モリワキレーシングから出場した鈴鹿8耐では、日本人最高位の4位に入賞。
1987年
モリワキレーシングから全日本GP500に参戦。デビューレースでポールポジションを獲得。年間ランキングは4位。
1988年
スズキワークスと契約。WGP500と全日本GP500に参戦を開始。新型GP500マシン、RGV-γに全日本初優勝をもたらす。
1994年
ロードレースから引退表明。16年のレース人生にピリオドを打つ。
1998年
有限会社アールズ・ギア設立。